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グラフィックが遅いとお嘆きだったあなたに - OpenGL のサポート |
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Windows ではグラフィックの描画に DirectDraw が使用されていたので、それほど遅いと感じることはなかったと思いますが (DirectDraw を使うことに起因するバグもありましたが...)、Solaris や Linux では DirectDraw に対応するようなグラフィックライブラリはサポートされていませんでした。 Tiger では満を持して OpenGL がサポートされるようになりました。でも、デフォルトではオフのままです。 OpenGL を使用するには java のオプションとして -Dsun.java2d.opengl=true を指定するだけです。また、OpenGL に関するメッセージを表示させるには、 -Dsun.java2d.opengl=True とします。大文字と小文字だけの違いなんてちょっと分かりにくいですね。 サポートしている OpenGL は Solaris/Linux の場合
Windows の場合は
です。お使いのグラフィックカードとドライバを今一度確認してみてください。 |
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せっかくなので試してみましょう。 ためしに実行してみるのは JDK に付属している Java2D のデモです。このデモは右側のパネルに Performance があって、fps などが表示されるようになっているのでこの値を OpenGL を使った場合と使わない場合で比べてみます。 使用したのは Pentium IV 1.6GHz、NVIDIA GoForce FX 4、Memory 512MB のマシンで、Fedra Core 2 を使用しています。 Java2Demo では、アニメーションのディレイを調整できるようになっていますが、これを 0ms として実行しました。 さて、結果なんですが、あまり思わしくありませんでした。OpenGL を使うことで早くなるところもあったのですが、逆に遅くなってしまうところもありました。特に Java2Demo の初期画面 (Java2D タブで表示されるもの) はむちゃくちゃ遅くなってしまいました。 また、速度にムラがあるといえばいいのでしょうか、急に早くなったり遅くなったりを繰り返すのです。 こう見ていると、まだ調整が十分に行われていないのではと感じます。
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やっと OpenGL がサポートされました。ちょっとだけ興味があるのが、OpenGL のバインディングをどのように行っているかです。JOGL は使っていないようですが。 私が使用している環境ではあまり効果はありませんでしたが、対応するグラフィックカードを持っている人はぜひ一度試してみてくださいね。もしかすると劇的に早くなっているかもしれません ;-)
(Oct. 2004) |
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